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九十九屋さんたの妖怪古今録

鬼車鳥の伝説

九つの首を持ち、ひとの魂を食べるといわれた鳥

鬼車鳥とは、人家に入り、人のたましいを食べる鳥のことです。春夏の間は、薄暗いうちに、鳴きながら飛びます。アヒルに似ていますが、色は赤くて、九つの首を持ちます。

もともと鬼車鳥は頭が10あったのですが、そのうちの一つを犬に噛まれて失ってしまい、それからずっと傷口から血を流し続けており、この血をたらされた家は不幸になるという言い伝えがあります。
日本では、この血は毒といわれ、子供の乾いた着物にかけていくといいます。知らずに着ると疳の病をわずらうといいました。
また、夜切ったつめを食べにくるという話もありまあす。

この得体の知れない鳥はフクロウが元ではないかと考えられています。フクロウは昼眠っており、晩になると飛び立ち、ネズミやウサギといった獲物をとります。その様が古人にとって不思議だったのでしょう。

 ところがこの鬼車鳥は、姑獲鳥(こかくちょう)というまったく別の妖怪だという話も伝わっています。
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