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九十九屋さんたの妖怪古今録

赤べこのまだら

赤べこの模様の意味をご存じですか?

あまりうれしくない疫病神の話ですが、特に多いのは疱瘡神です。

疱瘡というと、馴染みがないと思われるかもしれませんが、疱瘡というのは天然痘のこと。既に絶滅宣言が出て何十年も出ているので、知らない方も多いと思いますが、むかしは非常に死亡率が高く、日本の歴史でも何度か流行った時期がありました。

古くは、仏教が初めて日本に入った時に流行、国の神が異教の教えを受けた事を怒り流行らせたというもの。奈良の大仏造営も藤原氏の重鎮が次々と疱瘡で亡くなったのが原因ではないか、などと言い伝えられています。

そんな疱瘡神、そもそもは夫婦の神であり、裳神と呼ばれたといいます。
一件の家にとどまらずに、多くの患者を出すことがわかっているので、町ぐるみ、村ぐるみで疱瘡避けのお祭りが行われたり、神として祭られました。
江戸時代にも流行った為に、メインに祭られている神社は少ないですが、神社や寺などで集められた石碑の中に見ることができます。

「疱瘡神は赤い物が苦手」という伝承は、今でも残っています。例えば、会津地方に伝わる赤べこです。郷土玩具であり、子どもの魔避けとして有名ですね。

疱瘡神は赤い物を嫌うとされました。その斑点は子供がかかる疱瘡をあらわし、子供の身代わりになるといわれたのです。