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九十九屋さんたの妖怪古今録

七年祭り

七年祭りとはいつから始まったのか

そろそろ夏まつりのシーズンですね。
今回みなさんにご紹介するのは、なかなか機会のこない、そう七年祭りについてです。

 七年祭りというのは、全国でもいくつかありますが、千葉県では下総七年祭りというものがあります。船橋市をはじめ、千葉市、八千代市、習志野市、九つの神社の神輿が、船橋の二宮神社境内に参拝に訪れる祭りで、7年に一度盛大に行われます。

こうした複数の神社で行われる祭りを寄合祭りといいます。
七年といいますが、数え七年で行われるので、丑年と未年の9月の小祭1日間と11月の大祭3日間くらいのようです。一つの神社ですら祭りはそれなりの大きさになりますから、それ九つというとどれくらい大きいか想像いただけるでしょうか?

 その大きな祭りの由来は二つ伝わっています。
 平安時代のこと、藤原時平の子孫が久々田(習志野市津田沼の菊田神社)に到着し、船橋市三山の二宮神社の神主として住みついたという伝承から始まっています。それぞれの神社は、時平の一族と結びつけられています。

 もう一つは室町時代、馬加(千葉市幕張)の城主であった陸奥守康胤(千葉康胤)の妻が、懐妊して11ヶ月になっても出産の気配がありませんでした。そこで康胤は、いくつかの神社で安産の儀式である磯出祭を行うように頼みました。まもなく男子を生まれ、この御神徳に報いるために、総社である二宮神社に安産御礼の大祭を執行しました、ということです。
ところで藤原時平とは誰でしょうか?